オリジナル3DCGモデルを使ってリップシンク動画作成

「DAZ STUDIOで日本人女性モデルを簡単に作成する方法」の記事で紹介した方法で作成したモデルを使って、リップシンク動画を作成しました。
こんな動画です。 内容的には、WORDPRESSテーマ（デザインプラスのTCD）紹介となっています。

この動画を作成するにあたって、リップシンクはDAZ STUDIO PRO4.14（最新バージョン）の32bit版を使っています。 詳しいリップシンクの手順は、「リップシンク」の記事で紹介していますので、そちらを参照してください。

DAZ STUDIO PROでリップシンクアニメーションさせた後、NVIDIA Iray エンジンでレンダリングして背景透過画像（PNG形式）を連番出力し、VEGAS PRO 17.0で動画変換してリップシンク動画を作成しました。
レンダリングには時間がかかるので、より短時間で実行するため、レンダリング条件を変更して、Max Samples＝500（デフォルト値5000の10分の1）、Max Times＝720（デフォルト値の10分の1）にしています。　そのため、画像の品質はデフォルト値より劣りますが、さほど気に止めるほどではありません。というか、後で「Luminar4」で連番出力した画像を修正して同期処理すれば改善できるので。

背景は透過となっていますので、好きな画像や動画をVEGAS PROで編集して組み込むことができます。
今回、TCDの紹介画像をお借りして、VEGAS PRO 17.0で背景画像として使用しました。
以下のように、背景に何もないよりも、ぱっと見で、WEBサイトの説明ということが伝わりやすくなりますね。

但し、しゃっべっている女性の顔の色・艶は、もっと改善の余地があります。
DAZ STUDIO で時間をかけずにレンダリング・出力しているので仕方ありません。

女性の顔の色・艶を改善するために、私が愛用している編集ツールが、上記で触れた「Luminar4」です。
以下、Luminar4を使って、女性モデルの顔の色・艶のメークアップの手順を紹介します。

Luminar4を使ったメークアップ手順

【１】Luminar4の起動と画像の読み込み
　　図に示した手順で、画像フォルダーを指定してすべての連番画像を読み込みます。

【２】全画像読み込み終了後、編集画面に切り替え

【３】編集画面

【４】プリセットの全画像への適用（同期調整）

【５】同期処理後のファイル保存

以上の手順で、Luminar4を使った女性モデルのメークアップができたので、VEGAS PRO17.0で画像⇒動画に変換したのが、次の動画です。　女性の雰囲気がかなり変わっていると思います。

この動画ですが、Luminar4で画像を編集したことにより背景が非透過の画像になったことで、動画の背景に画像や動画を表示させることができなくなりました。　したがって、Luminar4で画像処理する際には、予め、背景に入れたい画像ないし動画を組み込んでおいてから、Luminar4で編集することが必要になります。　その際には、一旦、背景に画像ないし動画を入れた動画を、ffmpegで画像に変換しておいて、それをLuminar4で編集し、VEGAS PRO17.0で動画に変換するという手順を採ることになります。

ffmpegで動画を画像にする手順

【１】ffmpegをダウンロード・インストールする

【２】インストール後、C:\ffmpeg\binフォルダーにffmpeg.exeが格納されているので、このフォルダーに画像に変換したい動画を格納する。

【３】動画（mp4）を画像(png）に変換
　　ffmpegの操作は、コマンドラインから行うことになるので、windows10であれば「ここに入力して検索」に「cmd」を入力して、コマンドプロンプトアプリを起動する。

【４】コマンドラインに以下を入力する。
cd C:\ffmpeg\bin
ffmpeg -i Luminar2.mp4 -vcodec png image_%03d.png

動画が画像に変換されている状況です。

　　動画から画像への変換が終了した状態です。

　　変換後の画像は以下のように「ffmpeg.exe」のあるフォルダー内に出力されています。

【５】Luminar4で画像をプリセット編集する。（上述した手順と同じ手順）

【６】プリセット編集後の画像をVEGAS PRO 17.0で動画に変換する。

以上の手順で作成した動画を以下に紹介します。
この動画では、字幕も挿入しています（VEGAS PRO 17.0で挿入は簡単にできます）。